異国の女性を嫁に貰って ? 白いきれいな車、編
「何や、古い車 私、好きではありません。 形一番。 白か銀色できれいな車がいい 」
ご無沙汰しています。久々の更新です。ご報告が遅れましたが、嫁は終了検定の技能・学科試験を合格し2月の中旬には免許を手にしていました。終了検定は1回で合格する進歩を見せていました。彼女はお母さんが中学校時代に病死した為、中学は卒業していません。経済的理由か学業が嫌いか、中退です。彼女を見ていると、学歴は無くても生活力・知恵には私も驚かされることがあります。苦労して、免許を手にした日、彼女はそれを宝物のように扱っていました。家族もその事が嬉しくささやかな鍋パーティーをしました。
 さて、免許を手にした彼女は、暫くの間、重圧から解放され家でくつろいでいましたが、しだいに物足りなさから「車はいつですか。 仕事はありませんか」と次の課題を私に提示して来ました。
 私とて、今の中古のステップワゴンに6年も乗っていて、車検が目前に迫ってきているのに、他人(?)の車の心配をする金銭的・時間的余裕も無いのに…. 次々に問題は迫ってくるなという心境。免許があるなら当然、車が要るという現実は分かります。
そこで、交渉です。「俺も、妹も最初の車は擦ったり、ぶつけたりするので中古車を買いました。それから、何年かして新車に乗りました。あなたもそうした方がいい」と話し、理解を求めました。その答えが冒頭の発言です。中国から来た新妻は「ケチ はるばる中国から来ているのだから新車だ」と言いたげな発言を繰り返すのです。中国では車は日本より少し価格が高く、3万円程度の月収では庶民には今のところ高嶺の花なのだから、車に乗れるだけでもOkじゃないかと思うが……。 交渉は1ヶ月程度、暗礁にのりあげていました。
 3月下旬の暖かな日曜日。彼女は得意のプチ家出をしました。11:30頃散歩に黙って出かけたのでした。不覚にも(?)、久々の休日でゆっくりベッド休んでいた時のできごとでした。昼を過ぎ、1時間・2時間しても帰ってきません。携帯電話をかけても1度出たものの無言で切れ、そのあとは繋がらない状態。何やら不吉な予感がして、クローゼットを見るといい服が1つもありません。「家出か…… よくある中国人妻の逃亡か….」と思う。
財布と免許書はある。 「あんなに、苦労をしてとった免許を忘れるはずがない。違うか……」と思い直す。葛藤して3時間。用事から帰った、妹が携帯をかけると繋がった。「お姉さん、今公園。遊びや」と言う。車の練習で行った公園にいるというのである。結構遠いところまで歩いて行ったものである。妹が車で迎えに行くと、悪びれた様子もなく、日焼けで真っ赤な顔をして 「また、行きますよ」と意味深な笑顔を返す。服は最近買った、旅行トランクに入ったままであることが、のち判明した。
根負けした私は、資金調達にめどをつけ、少しでも価格の安い、軽・新古車の順で話を迫るが形一番の彼女は「トヨタ の ヴィッツ」がお気に入りで譲らない。
形・色はいいが、めちゃくちゃ性能が悪い車に乗せようかとも思ってしまったが、交渉ごとが弱い私は彼女が運転する、白のヴィッツの横になぜか乗っている。
 さて、車を手にした彼女の行動範囲は広がり、買い物にドライブに翼が生えたように活動を始めましたが、正直なれない道での事故に心配はつきませんが……。彼女はそんな心配をよそに「大丈夫や…. それより早く仕事見つけて下さい」と早くも次の目標に突進しようとしています。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索